世界遺産にも登録されている「清水寺」

清水寺

修学旅行のメッカ、日本屈指の観光地清水寺

修学旅行で京都に行くと必ずといっていいほど行く場所が清水寺です。
清水寺の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで・・なんてよく言いますが、その舞台は吸い込まれるように高く、山々を前に圧倒的な存在感があります。

観光客でにぎわう清水寺は世界遺産、さらにパワースポットとしても人気がある場所で、外国人観光客も多くみられる場所です。
歴史や見どころをおさえていくとよりこのお寺さんの魅力がわかります。

清水寺の歴史を知ろう

奈良時代、僧侶「延鎮上人」によって開かれたとされている清水寺の建立は、坂上田村麻呂が大きく関係しているのです。
延鎮上人が観音様にお告げを受けて音羽山に入山すると、安全祈願のための鹿狩りに来ていた坂上田村麻呂に出会います。

安産のためのとはいえ殺生するとは何事かと、坂上田村麻呂を説教し、その説教に感銘を受けた坂上田村麻呂は、妻とともにこの滝近くにお堂を建てた、これが清水寺の始まりと言い伝えられているお話です。
延鎮上人が開山、坂上田村麻呂が本願とされているのもこうしたお話があるからといわれています。

清水寺は長いこと興福寺の支配とされていたため、冷え院残延暦寺所属の祇園感神院など首位の寺社と争うことが多くなり、高円寺と延暦寺の争いとなった際、本堂などを含めた殿堂は何度も焼失したのです。
最終的に1633年、徳川家光の寄進により再建され、今も幻存ずる清水寺の建物多くが、この時の再建によるものになります。

清水寺の舞台から飛び降りる?

清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで・・・と、何か大事に出るときこうした言葉を利用することが多いです。
これはことわざだと思われていますが、実際はことわざではなく本当に起きたことから生まれた言葉となります。

1694年から1864年にかけてなんと234件もの飛び降りが発生したのです。
高い崖に張り出すように作られている清水寺の舞台、そこから飛び降りると成仏できるなどといわれていたためにこうした痛ましい事件が何件も起こってしまいます。
しかし1872年、政府が飛び降り禁止令を出し、この舞台に咲くなどが設けられ、こうした痛ましい事件はなくなったのです。

清水寺の見どころはいっぱい

清水寺の中清水寺の見どころはたくさんありますが、見ておくべき場所の中に仁王門があります。
幅約10m、奥行きが約5m、標高14mの場所にある桜門で美しい赤い門です。
応仁の乱により焼失したものの、15世紀末に再建され2003年に解体修理され美しい景観を守っています。

仁王門の右手にある門、1994年に色彩の全面復元を終えた西門は重要文化財であり、この西門から見る日没は美しいと有名です。
この門は極楽浄土に往生する入り口門とされています。

本堂は1633年に再建されたもので、正面早く36m、側面は約30m、標高約18mという大堂であり、丸柱の列が外陣と内陣、内々陣が分けられているのです。
屋根、軒下には平安時代に見られた宮殿のような面影を残し、ここに清水の舞台があります。

そのほかにも奥の院、経堂、田村堂、轟門などたくさんの見どころが目白押しです。
修学旅行で清水寺を訪れたとき、さっとしかみる事ができなかったという人も多いといいます。
大人になってからじっくりと建築様式や時代背景など考えながら見学すると、またその深い魅力に驚かされるのです。

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