
縁結びの神様としても有名な八坂神社
京都東山、この地で古くから愛されてきた「祇園さん」と呼ばれている「八坂神社」は、今、縁結びを求める全国の方々が訪れる名スポットとなっています。
神社仏閣が多い京都の中でも八坂神社は、観光客も非常に多く、西楼門がシンボルともいわれる美しい神社です。
京都といえば京都三大祭りが有名ですが、そのうちの一つ、祇園祭はこの神社主催の祭として知名度も抜群といわれています。
歴史深き八坂神社の見どころ、魅力を紹介です。
平安京よりも古い歴史を持っている八坂神社
665年、朝鮮半島の高句麗より渡来した調進副使の伊利之(いりし)が創建したとされています。
朝鮮半島にある森羅国牛頭山の素戔嗚尊を山城国愛宕郡八坂郷にお祀りし、やがてこの地の八坂という地名が神社の名称に変わったのです。
平安時代、八坂神社はこの辺り地域一帯の産土神として信仰されるようになり、876年に藤原基経が境内に寺院を建立、これを祇園寺(観慶寺)とします。
877年になって京都一帯に疫病がはびこるようになり、朝廷は占いに従い神社に勅使を派遣、疫病退散祈願を行うとアッという間に病気の流行が収丸のです。
これによって朝廷から土地などを寄進されることになり発展を遂げます。
鎌倉時代になると源頼朝、足利将軍家、さらには豊臣秀吉が境内の建造物の修復など積極的に行い、領地なども寄進し、徳川家康によって現在現存する社殿が造営されたのです。
明治に入り神仏分離令発布となり仏教的施設を取り払うことによって、八坂神社と改めたという歴史があります。
八坂神社の魅力はそこかしこに・・
八坂神社の境内を見ると末社が多いということに気が付くのです。
その末社ごとにご利益があるとされていて、八坂神社の歴史の中でも知られている疫病退散、病気平癒の願いをかける方は特に多いといいます。
もちろん縁結びの神様としても有名ですが、病気に苦しむ人たちの心をいやす存在としても、八坂神社は古くから存在していたのです。
この神社は近隣の方々に祇園さんとして親しまれています。
京都繁華街にある八坂神社の近くには商店街もあり、また祇園甲部、花街もあるのです。
賑わいのある周囲とは違い、この境内に足を踏み入れると多くの緑に包まれほっとする雰囲気を持っています。
花街に暮らす人々も、何かにつけこの神社にお参りし、願いを込めて参拝下に違いないのです。
八坂神社といえば祇園祭が外せない
京都三大祭りとして知られる祇園祭は、この八坂神社のお祀りであり、京都にあって有名すぎる祭事といわれています。
7月から約1か月にわたり行われる祭事は、祝詞に始まり疫神社で行われる夏越祭まで多くの観光客が訪れる一大イベントです。
祇園祭の花笠巡行なども見ものですが、祭りの最中、様々な場所でみられる祇園に暮らす女性たちの美しさも見ものといわれています。
歴史ある祭に様々な京都の出来事に大きく関係してきた八坂神社の魅力は、底知れないのです。