外国人観光客が殺到する神社「伏見稲荷大社」はどういうところ?
京都駅から電車に乗ること15分、伏見稲荷大社は神社仏閣の宝庫といわれる京都にあっても、市内中心地から離れた場所にあります。
周辺には京都市内とは違い、観光名所と呼ばれる場所が少ない伏見稲荷大社ですが、今、外国人観光客が殺到する観光名所となっているのです。
観光スポットが混在する場所ではなく、外国人観光客がこの少々離れた場所にまで訪れる理由は、まさしくこの伏見稲荷大社の鳥居にあります。
伏見稲荷大社というのはどういうところなのか、日本人として今理解しておくべきです。
稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社
皆さんの地域にも稲荷さんは多くみられると思います。
お狐さんが狛犬のように神社を守っている稲荷さんは稲荷神をお祀りする大社ですが、全国に3万件もある稲荷の総本宮とされているのがこの伏見稲荷大社です。
もともと総本宮ということもあり初詣の人出ランキングを見ても常に上位に入り、毎年250万人以上の方が正月三が日の間に参拝するという有名な稲荷さんといわれています。
稲荷さんはお狐さんがお守りしているため、お狐さんが神様?と思っている人も多いとお澪ますが、ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、農業の神様です。
五穀豊穣、商売繁盛、交通安全といったご利益があるとされ、古くから民にあがめ祭られています。
狐は古くから神聖な動物とされていて、伏見稲荷では神様のお使いだとされているのです。
作物を食い荒らす虫、小動物を狐が食べてくれることから、お守り役としておかれるようになったともいわれています。
外国人観光客が殺到する千本鳥居
コマーシャルでも見たことがあると思いますが、伏見稲荷大社には外国人観光客が殺到する理由「千本鳥居」があるのです。
伏見稲荷大社にお参りに来た方々が、願い事の成就のお礼として感謝を込めて鳥居を奉納する、この習慣がもとになり江戸時代からたくさんの方が奉納されてきたことで、この千本鳥居の圧巻の景色が出来あがったとされています。
現在も鳥居を奉納する人が非常に多く、本殿の後ろや稲荷山など様々な場所に、5000基という数の鳥居が奉納され、総計で1万基以上あるのではないかといわれているのです。
真っ赤な鳥居が敷き詰められたかのように整然と並ぶ光景はまさしく圧巻、非常に幻想的で神聖な景色となっています。
この日本にしか見られない美しい「赤」の光景を、神秘の国日本の象徴として外国人観光客は一目見たいと訪れているのです。