
京野菜は古来より続く伝統的な日本の野菜
京野菜は京都で古くから作られてきた伝統的な野菜です。
お漬物やおばんざいに活かされてきた京野菜は独特の形のものもあり、また味が濃く非常においしい野菜が多いといわれています。
賀茂なすや壬生菜、京タケノコ、九条ネギに聖護院ダイコン、伏見唐辛子、堀川ごぼうなども有名です。
京野菜は様々なものに利用されていますが、まさしく京都の味として長く愛されています。
京都に行くなら何かしら、京野菜を食べてきてほしいです。
賀茂なすに壬生菜、京タケノコ・・いずれも京都の味
賀茂なすは京野菜の中でもよく知られている野菜で、コロンとした形と黒紫色が濃いおいしいなすです。
京都市北区上賀茂で作られている夏野菜で、油で揚げるとしっとり柔らかくなり、田楽など濃厚な味わいが魅力といわれています。
壬生菜は江戸後期、壬生地域で自然交配によって誕生したとされる野菜です。
葉が丸いので水菜との違いが判ります。
味、風味がよく漬物、なべ物などによく合う京野菜です。
京タケノコを食べるとほかのタケノコが食べられなくなるといわれるほど、おいしいタケノコといわれています。
朝堀ったタケノコを手に入れるのが京都の人たちのこだわりです。
とったばかりのタケノコはえぐみがなく生でタケノコの刺身としていただけるほどで、みずみずしさにびっくりします。
辛くない伏見唐辛子、秀吉に縁がある?堀川ごぼう
京都市伏見で昔から栽培されてきた伏見唐辛子は、唐辛子ですが辛くないところが特徴です。
おじゃこと一緒に炊く、またそのまま焼いていただいても風味がよくおいしいといわれています。
佃煮にしてもおいしく、お土産にも伏見唐辛子の商品が多いです。
京都市上京区、豊臣秀吉が建てた聚楽第は、秀吉亡き後豊臣家が滅亡しゴミ捨て場ともいわれるくらいになってしまいます。
そこに植えたことで偶然大きく育ったのが堀川ごぼうと言い伝えられているのです。
この堀川ごぼうの特徴は、中が空洞となっているという点で、ここに鶏肉などを詰めていただくなど、特徴をよく捕まえ利用されています。
京都のお節料理には欠かさず入っている京野菜です。
京都の代名詞といわれる九条ネギ、甘さタップリの聖護院ダイコン
九条ネギはネギ好きにとって最高のネギで、甘味が強くシャキシャキした歯ごたえが最高の野菜となります。
葉の部分が多く青々していて、うどん、そばなどにたっぷり添えていただくのが当然というくらいといわれるのです。
冬、旬になると気温が下がり甘さもぐっと高くなり、ぬめりも強くなるのでネギのうまさが引き立ちます。
聖護院ダイコンは通常のダイコンの形とは違い、株のような形をしているダイコンです。
冬の食卓に欠かすことができない甘くておいしいダイコンは一度食べると忘れられないといわれています。
口に入れるとほろっととろけるような食感はこのダイコンならではです。
みずみずしく柔らかいのでサラダにしてもおいしくいただけます。
京野菜は味が濃い、しっかりした味が特徴
地物の野菜は味が濃い、これはどの地域でも言われることですが、京野菜は特に、野菜の中でも味が濃いのです。
そのため、野菜本来の味をとことん味わうことができ、漬物にしてもおばんざいにしても、京野菜だからこそおいしさが出てくるといえます。
個性ある特徴的な形の野菜が多いのですが、それ以上に、食べてみると味が濃くて驚く人が多いのです。
伝統的な作り方を守ってきた京野菜を作ってきた農家の方々に頭が下がります。