京都の借地権付き物件について

京都の街並み

京都では借地権住宅の古い町屋が販売されていたりします。
建物自体、かなり年季は入っていますが、格安で購入できるのが魅力です。
リフォームも可能なので、自宅用ではなくゲストハウスにも利用できるでしょう。
なお、借地権とは土地を借りて、その土地に建物を建てる権利のことをいいます。

参考:京都駅徒歩15分、借地権住宅の古い町家を、200万円または300万円で販売します。

借地権のメリット・デメリット

借地権付き建物のメリットとしては、土地の固定資産税や都市計画税がかからず、土地の所有権を取得しないので6~8割程度で購入可能です。
一方でデメリットもあり、毎月地代がかかりますし、解体準備金も積み立てる必要があります。
また、譲渡や売却、増改築には地主の承諾が必要です。承諾を得ずに行うと契約違反となり解除になる恐れがあります。
土地の所有権を取得しないので、土地の所有者とトラブルになる可能性があるため、メリット・デメリットを考慮したうえで購入するか判断しましょう。

参考:「借地権とは?」借地権の種別やメリットデメリット等を解説!

借地権住宅のトラブル事例

借地権住宅で多いトラブルは、地代や更新料の値上げ、立ち退きといったものがあります。
双方のコミュニケーション不足や感情的になることで話がこじれていってしまうことがトラブルの原因です。
感情的にならず、契約書を確認したうえで値上げの根拠の説明を求めるといいでしょう。
値上げをそのまま受け入れるのではなく、双方が受け入れる妥協点を探すのが大切です。

借地権住宅を第三者へ賃貸することは可能で、原則、地主に承諾も必要ありません。
しかし、借地契約の中には条件が設定されている場合があります。
例えば「第三者へ建物を賃貸する場合は地主の承諾が必要」という条文があれば勝手に貸し出すのは厳禁です。
借地権住宅を収益物件として購入を検討している場合は契約書をよく見て不利な条文がないかチェックしましょう。

定期借地権付きマンションについて

定期借地権とは法定更新の適用がなく、期間が満了すると土地が必ず地主に返ってくる借地権のことです。
価格の安さがメリットの定期借地権付きマンションですが、京都では世界遺産の下鴨神社に建つ定期借地権付きマンションは販売価格が7,000万円台からとかなり割高でした。
また、梨木神社の敷地の一部を一般定期借地権で販売しているマンションも同様に高額です。
高額な理由は、社殿の修復や周辺の環境整備に充てているためです。
このため、京都で定期借地権付きマンションといえば神社仏閣の財政難を救うためということで、安く購入できるものではありませんでした。
しかし、京都でも割安で購入可能な定期借地権付きマンションを見かけるようになり、庶民でも手が届くようになったと思います。

Back To Top